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レ メ ゲ ト ン

Lemegeton

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 17世紀から伝わる作者不明のグリモワール*

 悪魔や精霊などの性質や、それらを使役する方法を記している。

 『ソロモンの小さな鍵』(Lesser Key of Solomon)とも呼ばれる。

 5部からなるが、元々別個に成立した後に合本されたもので相互の関連は薄い。

 *グリモワール(grimoire)とは、フランス語で魔術の書物を指す。

  グリモワ、グリモアとも表記される。奥義書、魔導書、魔法書ともいう。

  類義語に黒本、黒書(black books)がある。

Goetia (ゴエティア) 

​ 悪魔とその性質や使役方法について記された書。

 ギリシア語 γοητεία(ゴエーテイア)のラテン語形。

 ゲーティア、ゴーティア、ゴエティアとも表記される。

​ 左の目次はその一覧である。

Theurgia Goetia (テウルギア ゴエティア) 

​ 悪魔と天空の精霊についての書。

 善悪双方の精霊の使役法を記されている。

 古代の新プラトン学派の人々が行ったとされる、神霊を勧請する祈祷などの

 儀式的実践である θεουργία(テウルギア)のラテン語形。

Ars Paulina (アルス・パウリナ) 

​ 惑星時間を支配する精霊、黄道十二宮360度の

 角度一つ一つに宿る精霊や十二宮の中の惑星など、星に関する魔術についての書。

 善なる精霊のみ記されている。

Ars Almadel Salomonis (アルス・アルマデル・サロモニス) 

​ 天の四つの高度と黄道十二宮360度を支配する大精霊についての書。

 『ソロモン王のテウルギアの書 第二章』とも呼ばれる。

Ars Nova (アルス・ノウァ) 

​ ソロモン王が神殿の祭壇で行っていた祈りの書。

 魔術一般と聖なる知識について記されている。

 大天使ミカエルが、稲妻とともにソロモン王(古代イスラエルの第3代の王)に授けたという。

 また、同時に多くの神からの手記を受け取っており、これによって名高い智恵を得たとされる。

 Ars Nova とは「新しき術」の意。

 「名高き術」(Ars Notoria)、「書記術」(Ars Notaria)とも言う。

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