黄道帯：牡羊座の0～4度
　　　　3月21日～25日
メタル：金
　植物：ファーン(シダ)
　惑星：太陽
　属性：火
キャンドル色：黒


9の王の中でも4番目に位置し、66の軍団を率いる。
地獄の東方の領土を治めている。
叛逆軍の大将的役割りを受け持っているとされる。

召喚者に入れ知恵をする悪魔で、悪巧みに優れている。
召喚者が望めば不可視の力、透明になれる力を授けてくれる。
また変身を得意中の得意としており、召喚者に変身の方法を教えてくれる事もあるという。
そして愛の秘め事や官能的なことに関しては随一の知識を持っている悪魔で、
人間を堕落の道に引きずり込むことを至上の喜びとしている。

容姿はゲーム等で多々見かけるように、
王冠を頂いたおっさん人間、カエル、猫から成る3つの頭を持ち、蜘蛛の足を持つ姿が有名である。
この姿は、コラン・ド・プランシーが出版した「地獄の辞典」弟6版で画家Ｍ・Ｌ・ブルトンが
更に8本のクモの脚を描き加えた、なんとも言えない（不気味？インパクト？）姿になって
挿絵に登場した事により後世の人々のイメージはほぼこの姿として固定化され、
現在でも非常に知名度の高い悪魔になっている。

因みにバエルはベルゼブブと同一視される事があるが、
これはベルゼブブが本来"バアル・ゼブル"「Baal zebul」である事に起因する。

バエルの名はアッカド語の「主、主神、君主」を意味し、
古代セム人の神バアル（バール）と結びつけられる。
そして、ベール（Beel）が転訛したものであると考えられているが本名ではなく、
バエルが持つ「アッピンの赤い本」でその本名を知る事ができる。
他にも、バエルに忠誠を誓った悪魔達の名前が記されており、
名を正しく発音することができれば、悪魔達を使役できるという。
更に、その本名は魔力の源泉とされ、知るものは神の力を得る。